岩清水日記

旧goo岩清水日記

福島第一原発のトレンチに汚染された水が満ちていた。

とにかく燃料棒の露出を防がなくてはならないと1万トンレベルの注水をしている。
水が1万トンも原子炉建屋に留まることはできない。

地面か海面に流れるのではないかと心配していたら、まず隣の建物のタービン建屋へ、
そして放射能の管理地域外にあるトレンチに溜まっていた。

トレンチというのは、トレンチコートのトレンチだと考えている。
トレンチコートは、第一次世界大戦で使われた軍服だ。
主戦場の欧州では、塹壕に籠って戦闘を続けた。
その時に使われた防水性のあるコートが、戦後男性のファッションとなりやがて女性にも
愛用されるようになった。
トレンチとは塹壕のことである。
このように記憶している。
話がそれてしまった。

塹壕であるトレンチには当然水が入っていない。
それが満水で、溢れそうになっている。
海に流れることはどうしても阻止しなくてはならない。

そのトレンチの空洞の体積は、1~3号機合わせて1万3000平方メートルにもなる。
1万平方メートルはトンでいえば1万3000トン。
注水量と符合する。

注水した水がトレンチに溜まっていたと考えるのが普通だが、
津波時に侵入した水ということも考えられる。
ただ異常な放射能が計測された2号機は間違いなく原子炉内の水だろう。
1.3号機はわからない。

とにかくどんどん打つ手がなくなっている。
生身の人間が危険を冒してできる作業が限られてきた。
(献身的な行動には本当に頭が下がる)

対処療法を積み重ねても、放射能の放出が止まらない。
そして作業をされている方の体内や地面、海と蓄積されていく。
3月11日から18日目。

事態の推移は専門家といえども推測の域を出ない。
確かなことは誰にも言えない。
想定するだけだ。

すべてが経験したことのない、これこそ想定外の事態といえる。

この事故はチェルノブイリのタイプではないとのことだが、タイプは異なるがより厳しい汚染事故にも
なりうると思えてきた。